kaichosanの日記

97~07年まで元Zaurusユーザーだった、フリーランスで流浪してる映像編集マンの雑多な日記です

 TAXI NY 特別版 25:11

 ノンストップお馬鹿ドライビングムービーの2005年公開最新作。てっきりリュック・ベッソン監督作品かと思って買ったら、4作目にしていつの間にか監督が交替?してたのね、このシリーズって。一応、製作と原案はベッソンだけど、ティム・ストーリーって監督になってた。それに主演の一人がコメディ俳優で、監督もコメディを目指したんだそうだ。
 今までの過去3作では、ずっとフランスが舞台だったのに(そうだった気がする・・・全部観てないから定かじゃ無いけど)、なぜかいきなりニューヨークで大暴れ(笑) 当然、映画の作りは言い意味で“ハリウッド的”というべきかな。にしても、かなりの部分で合成が目立つ映像があったねぇ。運転席を正面から狙ったショットとか窓を流れる背景とか赤いBMWが袋小路をUターンするシーンとか。さすがに、日本の2時間サスペンスの運転シーンほど“チャチな合成”じゃなかったけど、じっくり見なくてもバレる程度の完成度だったかな。特に、車内から後部が見えるシーンは、全部合成だって気が付いたな。
 それでも、フンダンに出てくるドライビングシーンは見応えはあった。タイムズスクウェアで3〜4週間かけて撮ったってシーンも、L.A.のハイウェイのシーンも、走行時のカメラアングルが秀逸だった。「この角度から、どうやって撮り続けたんだ?」って映像が随所にあった。どうも、最新のアームカメラを車体の天井から吊り下げて、カースタントマンが運転する150km/h以上の速度で同時に追いかけながら撮影したらしい。完全な車体固定式ではなく、アーム自体が可動式で、さらに固定している撮影車も同時走行してるお陰で、何とも言えない疾走感のある映像になってた訳だな。そのせいで、撮影中は“カメラ”が疾走する“車”と接触しないかと、撮影クルーは気が気じゃ無かったみたいだけどね。
 それと強盗の4人組、最初の登場シーンで「あれ?チャーリーズ・エンジェルが友情出演なのか?」って勘違いするほどだったぞ(笑) なんか強盗団のメイン女優がディカプリオの婚約者らしいんだけど、全く知らんかったとです・・・有名なモデルなの? 個人的には、もうちょっとお色気シーンが欲しかったんですが・・・え?ダメ?(^-^; ま、いろいろ割り引いても何も考えずに観て、スカッと笑って“ハイ!終わり”ってのがいいね。が、★★+1/2程度の内容だし、人には勧めないけど(爆)