kaichosanの日記

97~07年まで元Zaurusユーザーだった、フリーランスで流浪してる映像編集マンの雑多な日記です

 事故から職場復帰 22:44

 先月のあの脱線転覆事故で、肋骨骨折を負いながらも事故直後はそれに気づかず、現場から第一報のレポートを入れていたアナウンサーにお会いした。まあ、今日担当したVTRの内容や原稿をチェックする立場にいる方なので、当然と言えば当然だが(^-^;
 事故翌日のスポーツ紙などに顔写真入りで報道され“全治一カ月”の大ケガだったはずだが、先週から職場復帰されてるらしい。あの事故以来、どこの報道局も神戸管轄は大忙し。ワイドショーは勝手にリポーターを送り込んでは、関西の取材縄張りを荒らして帰るが、地元はそうはいかない。東京は社会的関心の高い“続報”を欲しがるし、それに答えながらも切り口を変えて何らかのニュースは出さないといけない。現場は、いくら人手があっても足りないのだ。今日、お話を伺っている限りではお元気そうだったが、まだ胸に痛みが走ると、時折押さえていらっしゃる様子だった。せめて、痛みが取れるまで休養されればいいのに、そうもいかないそうだ。
 かつて、阪神大震災の発生直後、交替のアナウンサーが出社してこない中、朝一番から昼を回っても神戸からニュースを読み続けたアナウンサーは、かなり出世して現在は東京におられる。今回、全放送局の中で最も早く、最も現場に近いところからリポートを出せた「災害報道」としての意義は大きく、会長特別賞を始め、各方面から金一封やら表彰の連続だそうだ。おそらく、このまま定年まで相当クラスの昇進と役職が約束されるだろうが、その分の“十字架”を背負うことにもなる。あの事故を生き延びた誰もが一生背負うことになると思うと、その心情たるや、計り知れない。