検証番組で首切りでいいの？ 23:10

　まあ、捏造への過程と今後の姿勢は分かったよ。でも、肝心の捏造した本人とその直属の上司は“首切りカット”でいいのか？　犯人を晒せ、って訳じゃないけど、あれじゃあ不十分でしょ。関テレ社員への意識アンケートも、接写とアナの朗読じゃなくて、本人が出て来てしゃべりゃ〜いいじゃない。発言したことによる経営側と労働組合とか、視聴者と関係ないところでのイザコザなんて、この際、関係無いでしょうに。


　それと70分の放送枠で、前30秒と後３分の妙な編成は何？　特に、前30秒なんて、一般CMだったんじゃないか？　あれはスポンサーが納得して流してないんじゃないの？　月間か週間か知らんけど、時間枠分を当てたんなら、営業に抗議が来るな。後ろの３分も、２分45秒は公共広告機構と自社番宣だったけど、最後の１本だけ通常CMだったし。


　そもそも、ニュース以外のテレビはただの“娯楽の箱”であると思って、流して見るのがいいだろう。内容を真に受けてしまうのは仕方ないが。テレビ局の中でも、制作局・報道局・スポーツ局は、お互いの仕事をよく分かってない。人事異動で別部署を渡り歩く人もいるけど、各部署で一定の力を持つと、その部で管理職まで昇進して自分の回りしか知らずに出世する。そんな連中が、他所の部署のことなんか分かるはずがないんだから。


　外部のフリーとはいえ、同じ放送を出している者として、「これ、言っていいの？」「ホントなの？」はいつも気にしてる。見る人に誤解を与える内容を出さないのは基本、それに編集してる僕が、一回見て分からない内容を、そのまま画面の向こうに押し付けても分かる訳がない。それは常にディレクターに指摘するなぁ。


　面白くするのとウソをつくのは“＝”ではないが、バラエティと呼ばれる部署においては、往々にして最終確認なんてされてない場合が多いんで、映像に係わる仕事に就いた13年前から、僕はテレビを信じていない。