小学校乱入児童殺傷事件
関西エリアで何とも痛ましい事件が起こってしまいました。発生当日は各マスメディアとも、発生現場の小学校、負傷者が搬送された病院、管轄する所轄署に人員を割かれ、現場も基地局である本社も一時パニックに陥りました。
刻一刻と負傷者・死亡者の数が伝わり、現場となった小学校からも新しい映像がどんどんと入ってきました。事実としていったいどこまで報道していいのか、被疑者・被害者への配慮としてどこから報道しないほうがいいのか、私たち報道に携わるものとしてもギリギリの所で選択の余地を迫まれました。
結果、8人死亡という重大な犯罪を犯した容疑者は実名顔出しで報道し、被害者や関係者は、特に本人からの要望がない限り可能な範囲で配慮して報道するということになりました。新聞各社、テレビ各社によって判断は様々ですが、今回のような事件が起こる度にマスコミは今後どうしたら世の中のために貢献できるのか、また報道とはどうあるべきなのか考えさせられます。
残された遺族や関係者の皆様にはかける言葉すら見つかりません。犠牲となった8名のご冥福を心からお祈り申し上げます。