kaichosanの日記

97~07年まで元Zaurusユーザーだった、フリーランスで流浪してる映像編集マンの雑多な日記です

 京都メル友連続殺人事件に思う。

 今週、もっとも世間を賑わせたワイドショーネタと言えば、間違いなくこの事件でしょう。女子大生に続き、同じ京都で2人目の犠牲者が出た段階で、週アタマに府警担当記者が「ひょっとしたら・・・」として「連続殺人につながるかもしれない」と話していたが、とうとう現実のモノとなってしまいました。


 「X(エックス)デー※」が近そうになったのは、13日の夜から14日未明にかけて。警察関係の記者部門の動きが活発になってきていて、もしかしたらという感じが出ていました。(※マスコミでは何かの犯罪や経済事件が弾けたり、世間に公にされる日のことをこう呼ぶ)


 テレビも新聞社も情報をつかむのが非常に早くても、警察の公式発表がないと報道することができないため、15日の朝の段階では「任意で事情聴取されている」とまでしか公にできなかったんです。そして、この日の全国ニュース放送ギリギリ、午後5時28分、本人の自供を元に通常逮捕に至りました。


 もともと、容疑者逮捕のきっかけになったのは宇治川の事件ではなく、綾部の犠牲者の高級ブランド品バックなどを質屋に入れたことであったんですが、本人自供の段階で2つの事件がゴチャゴチャになっているような気配。先に逮捕案件になったのは、宇治川のほうとなりました。司法解剖で、遺体から検出された胃の内容すい液は現場水域のものではないことが分かりました。一部の報道のとおり、おそらくホテルかどこかのバスタブで溺死させられ、そのあと現場に遺棄されたのでしょう。


 動機面では、本人は自供で「決して金目当てではない」としているものの、容疑者に200万円近い借金があること、両事件とも発生直後に被害者のバック等を質屋に持ち込んでいる点から、警察では金銭目的で計画的に犯行に及んだとみています。現段階では衝動的犯行と計画的犯行の2通りの刑法が想定されますが、計画的だったならばかなり重い罪に問われるものと思われます。


 なお記者の話によると、和歌山のケアマネ殺人のときもそうでしたが、今回の事件も街金融に利息催促で追い込みを掛けられた結果起こった、不幸な事件ではないかと話しています。


 出会い系サイトで知り合い、何回かの交際を経て起こった事件。何がトラブルのキッカケになったかは追々報道されていくことになると思いますが、必ずしも「メル友」がいけないというワケではないと思います。要は、利用する人間の裁量によるものが大きく、メールを通じて知らない者同士が出会うことは大きく批判されるべきではないのではないでしょうか。


 言い方は悪いですが、簡単な言葉に騙されてすぐに会ったりすることのほうが、軽率な行動だと言いたいのです。まっとうな使い方をしていれば、こんな便利な情報ツールはほかにないと、私は信じています。
 被害者や関係者には慎んでお悔やみ申し上げます。(合掌)