いよいよもって、日本政府の外交手腕が問われる
おととい、FNN系列で独占放送された「キム・ヘギョンさん」の独占インタビュー特番が、家族会やマスコミで議論を呼んでいる。記者からの容赦のない質問、15歳の少女がたった一人で取材を受けた状況、その涙する映像を流し続けた倫理観・・・。
北朝鮮の外交策略に踊らされる形で実現した独占インタビューだったかもしれないが、新聞2社テレビ1社で横田さん夫婦をあそこまで苦しめていいものなのか? 激しい反発を生んだ。家族が、対抗してNHKに渡した政府撮影ビデオの内容も明らかになって、だんだんと「すべてが行き過ぎ」てきている。
個人的な考えとして、拉致事件の真相解明と、被害者家族の救済は別問題。国交正常化への道を開いたのは良かったかもしれないが、この問題が解決に向かわないのであれば、何も国交を回復する必要はない。「NO」と言える勇気が日本政府にあるのかないのか・・・。そして、この問題を報じるマスコミの誰かがどこかで歯止めをかけないと、“報道”と“人権”のバランスが取れなくなってしまうんじゃないかという気がしてならない。