kaichosanの日記

97~07年まで元Zaurusユーザーだった、フリーランスで流浪してる映像編集マンの雑多な日記です

 一部の方のご要望にお応えして(笑)

 この日の関西は、トンでもなく忙しい一日だった。今、世間が最も騒いでいるワールドカップの日本戦が、大阪の長居スタジアムであったからだ。結果の方は、すでに皆さんご承知のとおり、日本がチュニジアに2−0で完勝し、日本サッカー史上初の決勝トーナメント進出を決めた。


 が、素直に喜べない。連日目にする“世界のプレー”は確かにスゴイ。スゴイのだが、決勝に残ったチームに一抹の寂しさを感じるのは、私だけではないはずだ。FIFAに加盟する国と地域はおよそ200ある。しかし、その中で優勝経験国は、わずか7つしかない。そんな常勝国をはじめ、今大会でも下馬評の高かったフランス、アルゼンチン、ウルグアイポルトガルらが本来の力を発揮する前に予選で姿を消し、変わって初出場の国が続々と決勝Tに進むなど、実力以外の要因が度重なってきているからだ。運も実力のウチ。確かにそうかもしれないが、このまま日本や韓国が勝ち進んでも、単にアジアの片隅の身内で盛り上がっているだけで、世界から観るとイマイチ記憶に残らない大会になってしまいそうな気がしてならない。


〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜



 さて、そんな杞憂はさておき、この日の各テレビ局は長居スタジアム近辺に特設ブースを設置したり、系列の関西各局にキャスターや解説陣を送り込み、日本の歴史的快挙を大々的に報じていた。
 もちろん、私が出入りする局も東京から大挙してスタッフが来阪。夜の民放ニュース番組では他の追随を許さない超有名キャスターがラメ入りの銀髪で登場すれば、独特のしゃべり口と超濃い〜キャラクターでお馴染みの、サッカーマニア兄弟の弟がやって来て、普段ブラウン管から感じるのと全く同じテンションで、特設スタジオから雄叫びを挙げていた(笑)


 が、そのほとんどがアドリブかと思っていたのに、放送中の様子を注意深く見ていたら、しっかりと原稿を読んでいる姿があった。アナウンサーやキャスターとの掛け合いは本物のアドリブなのかもしれないが、あの独特の語り調は、綿密に打ち合わせた上でのモノだったようだ。さすがに用意されたモノを読んでいる感じは受けなかったので、文面は彼自身が考えているのだと信じておくことにした。


 以前、東京で仕事していたときも、誰かしら興味のある有名人が見れるときはスタジオに入らせてもらっていたが、それは事前にディレクターやプロデューサーに許可をもらってのこと。今回は、止めに入るスタッフもなく超アバウト、しかも本番中のスタジオへの出入りも自由ときた。つまり、局内にいる人間なら誰でも、全国への生放送スタジオを見聞きできる状態にあった。局の偉いさんや番組関係者なら分かるが、全く関係ない部署のアルバイトやADまで出入りしていたから、コレには驚いた。まあ、何かしでかす輩はいないとは思うけど、今の世の中何が起きるか分からないしね。社員証(入館証・入局証)を持っていればオールOKという曖昧さが、関西人らしくてさすがだと感じたね(^-^;