kaichosanの日記

97~07年まで元Zaurusユーザーだった、フリーランスで流浪してる映像編集マンの雑多な日記です

 はだしのゲン 15:45

 昔、小学校の図書館に唯一置いてあった漫画がコレだった。でも、当時は原爆のシーンを数ページ読んで気持ち悪くなったのか不気味に感じたのか、とにかく“原爆漫画”って印象だけ残って、ストーリーとか登場人物とか全く覚えて無かった。今回、仕事で作者に関するドキュメンタリーを編集するってんで、初日に2時間ほどで第一期という4冊を一気に読んだ。話の流れ、主人公の思い、その裏に込められた作者の狙いなんかを勘ぐりながら、初めてつまみ読みした。
 あらためて見てみると、原爆投下後のエグいシーンであっても、それほどグロテスクでも無く、そんな引いてしまうほどの内容じゃ無かった。なんで、小さい頃は直視できなかったんだろう・・・不思議だな。「はだしのゲン」に至るまでの原爆漫画も数冊読んでみた。'70年代当時に、あの内容を掲載していた雑誌には尊敬の念すら覚えるし、何よりあの週刊少年ジャンプの初代編集長が抜擢して掲載していたのに驚いた。現在では、10数カ国語に翻訳されて50カ国以上に送られ、国内でも年6万冊が発行され、総部数は600万部を越えてるらしい。今回の番組をつないでいて、そんな“ゲン”がいかにして生まれ、なぜ今も愛され続けてるのか、少しだけ分かった気がする。そういえば、まだ4冊しか読んでいない。
 今年は戦後60年。夏に向けて各地でいろいろありそうだし、全10巻ちゃんと読んでおいた方が良さそうだな。