It was a precious experience by SL-C3000 19:18
ついさっきまで、人生でそう滅多に遭遇しない“貴重な経験”をしてた。たまたま、16:45京都発>関西空港行の特急に乗って帰宅しようとしてたら、大阪環状線内で人身事故があった。同じ線路を走ることになる、この特急の運転を見合わせるほどダイヤが乱れた。こんなのは日常茶飯事なんで大したことない。すでにこの列車は運転中止、新たに次のダイヤの遅れ扱いとして、運転する見込みになったんだけど、隣に乗って来たのが♀外人さんだった訳で・・・。
車内のアナウンスはもちろん日本語ばかり。お隣の外人さん、しばらくは何事もなく待ってたけど、腕時計をチラチラ見るようになってた。そりゃ、こっちも45分待ってるからねぇ。15分に出るはずの列車が20分経っても出発しなけりゃ、時間も気になるわな。ここは袖擦れ合うも何かの縁・・・ちょうど片言英語とZaurusの変換ソフトがあるんで、助け舟を出してあげる事にした。
僕は英語が得意ではないので、この機械でお知らせします。
この電車は人身事故で遅れています。1時間ほどです。
今、警察が調べ終わって、まもなく出発すると言ってます。
何時に関西空港に着くのか、僕も分かりません。
詳しい事は車掌に尋ねて下さい。
この文章と説明で、伝わりましたか?
と、一発変換で出した後、「ちょっといいですか?」と声を掛け、ZEditorの最大文字で表示して見せてあげた。まあ、英語をプチプチやってたんで、多少は気になってたようで、すぐにいい反応が返って来て、状況は把握してくれたようだ。どうやら、飛行機までは相当時間があるらしく、慌てた様子もなく、「すごい機械だね!」「助かったわ!」というような言葉を発してたらしい(’’
すると、気をよくしたのか、私が打つから変換して読んでくれ、だそうで・・・
私は1つのサインしかない。
あなたは2つのサインシグナルを使える。
1つはkannji。もうひとつは何?
と、きた。サインシグナル? 何のことだろうとやりとりしてると、漢字と漢字の間にある“文字”のようで、そこでやっと“ひらがな”の事を言ってると理解できた(^-^; 機械をほめたと思ったら、妙なところに関心がいってるのねw
で、今度は「これを訳してくれ」とパンフレットを出して来た。どっかのお寺のもので、鍼灸に関する内容が書かれていた。外人も対象にしたサービスを提供してるなら、英語もいれて印刷しとかんかい!w すべて日本語だけで、そりゃ意味分からんやろね。
腕を見せてくれると、確かに鍼治療を受けた跡があった。どうも、その先生のプロフィールと鍼灸治療の概要を知りたい、って事のようで、彼女がパンフを持ったまま、僕が日本語を打ち込んでは変換して見せていく方法で、1ページ丸々読んでもらった。Zaurusで、どこまでちゃんと変換できてるのか、自信はなかったけど、「ふむふむ」と理解してるご様子だったので、安心したな。
すると、話題は家族の話になり*1、
私の親戚に日本人がいる。
私のブラザーの奥さんだ。名前はhiroko。
でも、彼女は今、スウェーデンに住んでいる。
彼女は神戸から来た。
・・・だそうで。お兄さんか弟さんか、どっちかの奥さんがヒロコさんで、神戸出身、現在は国際結婚でスウェーデンにいる、と。・・・そんな情報、僕に教えてどうするの?(笑) そういや、hirokoって文字とbrotherが変換されなくて、「なぜ、hirokoが漢字にならない?」とか言ってたなw そんなん無理!w 一応、「there are many many カンジ、this マシーン don't know your brother's wife, hiroko's name. OK?(^-^;」って言ったら、納得してた。
まあ、邪険に扱うのも何だし「ほ〜。じゃあ、今回の日本への旅行は、義理姉妹の実家を訪ねて来たんですか?」と聞いたら、
いや、違う。
日本へは、自分の考えで庭や寺を見に来た。
・・・と。このへんで、お互いに片言と筆読に疲れてきて、やりとりも終盤に。
僕は2駅先で、乗り換えます。
あなたの降りる駅は、その1つ先、終点です。
飛行機の時間は間に合いますか?
到着は19:15過ぎになるそうです。
最後に、僕が降りる時、「短い時間でしたが、とても貴重な経験でした。どうもありがとう。お国へ帰るまで、どうかよい旅を♪」と片言の英語で伝えると、何言か片言混じりの日本語で返してきたあと、「Nice to see you. ども、ありがとございました。さよなら」と言ってくれた。何か、胸のあたりがジンワリするとともに、とてもいい時間を過ごせた気がします(*^ー^*)
20:21追記
・・・まあ、結局、こっちは3時間以上の遅れで終点に着きましたが_| ̄|○
*1:なぜか、外人さんって身内の話したがるねw